安電流が出てバッテリーが上がる症状は原因の場所を特定するのが結構厄介です。
それでも常時、安電流が出てるのものは比較的探しやすいのですが、今回の様に出たり出なかったり。
しかも、いつ症状が出るか分からないのは更に厄介。
FSAでは24時間の暗電流測定が出来ますが、結局のところ暗電流出てたね。が結論で場所は手探り。
今回も深夜に症状が出ていて、会社に出勤した時には通常の電流値と、ホントに厄介者。
それでも、運良く症状が出るタイミングを捉える事が出来、何とか原因にたどり着きました。
下の画像は一部抜粋した暗電流の測定画面。
今回のは暗電流と言う数値は遥かに超えて、最大では12Aも流れる事も・・・
これでは一晩でバッテリーがあがってしまっても仕方ないです。
で、原因はこいつ。
A/Cブロアモーターのレジスタ。正確にはファイナルステージコントローラー。
ファンスピードがコントロール出来ないと言う症状で良く壊れる部品なので、今更目新しくはないんですが、これが原因でのバッテリー上がりは初めて。
ディーラーさんでは有る症例かもしれませんが・・・。
左側が新品で右側がダメなやつ。
右側の形した奴はホントにダメダメです。ほぼ壊れますね。
コツコツと故障診断されてるの見ると、頭下がります。
また、このデータ見ると、ユーザーの方々も非常に
故障診断は、非常に困難な仕事だと、認識できるかと思います。
たけちゃんさん>
ご理解頂けるお言葉頂けると、救われます。
今日もBSPを受けに来ていただいたお客様が居ましたが、如何に診断時に情報を得て、ご説明する事が大事だと分かります。
説明する事でユーザー自身も車の壊れる理由や壊さない方法を理解して頂く事が大事だと思いました。
あとは、如何に短時間に診断して、整備を完了出来るかが、自分達に課せられた使命ですね。